性感染症

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性感染症について

性感染症(性病)とは性行為によって感染する病気です。近年クラミジアや淋菌感染症が増加しています。どちらも自覚症状がほとんど出ませんので、気が付かないうちに広がってしまいます。感染を放置しますと将来不妊症になる危険性もありますし、エイズ(HIV)などの感染のリスクも増加します。感染を早期に見つけて治療することが重要です。クラミジアや淋病(淋菌)の検査は、子宮頚管内から粘液を採取して検査します。痛みもほとんどありません。非常に高感度の検査で、クラミジアと淋菌を同時に検査可能です。またクラミジアや淋菌はのど(咽頭)にも感染していることが多く認められますので、希望される場合は咽頭の検査も行っております。

 

2011年以降、梅毒の患者数が増加傾向にあります(厚生労働省の感染症発生動向調査週報によると、2017年には5,770件)。梅毒は感染後、症状が現れてもその後症状が消えたりしながら徐々に進行していきます。症状が消えても治癒したわけではありませんので、検査や治療が遅れたり治療せずに放置したりすると、長期間の経過で脳や心臓に重大な合併症を起こすことがあります。また、妊娠している人が梅毒に感染すると、胎盤を通して胎児に感染し、死産、早産、新生児死亡、奇形などが起こることがあります(先天梅毒)。早期の薬物治療で完治が可能ですので、気になる症状がありましたら、婦人科でご相談ください。梅毒・B型肝炎・C型肝炎・エイズ(HIV)については、血液検査で検査可能です。

性感染症の主な病気

クラミジア感染症

性感染症の中では多くの女性が感染するクラミジア感染症ですが、自覚症状が少ないことから感染に気づかないケースが多くみられます。

感染を放っておくと、子宮内膜炎、卵管炎、腹膜炎などを発症し、さらには不妊の原因にもなる危険性がありますので、早期に発見することが重要になります。

淋菌

近年、淋菌感染症に感染する女性が増加しています。クラミジア感染症と同じく自覚症状ほとんどありませんが、子宮頸管からどんどん菌が進行していくと発熱や強い腹痛などの症状があらわれます。

尖圭コンジローマ

ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染により、イボのようなものが外陰部や子宮頸管にできる性感染症です。

自覚症状がないケースが多いですが、性器の痒みを感じることもあります。

性器ヘルペス

ヘルペスの患部に接触することで発症する性感染症で、性器にぷくぷくと小さな水泡ができたり、おりものの異常がみられます。

また、そけい部(太ももの付け根)のリンパ節が腫れて発熱することもあります。

トリコモナス膣炎

トリコモナス原虫という目には見えないほど小さな寄生虫の一種により感染します。膣内にトリコモナスが侵入すると、強いかゆみや、おりものの悪臭、おりものの量が増えたりします。性行為だけでなく、タオルやバスマットなどからも感染し発症します。

HIV(エイズ)

ヒト免疫不全ウイルス(HIV)という名前の通り、感染した人を免疫不全の状態にしてしまう感染症です。エイズ発症までの潜伏期間には個人差がありますが、半年から10年以上と長いのが特徴です。エイズを発症すると免疫の機能がさらに低下するため、さまざまな細菌やウイルスに感染しやすくなり、重症な感染症やがんなどを発症する恐れがあります。

梅毒

梅毒は、スピロヘータの一種である「梅毒トレポネーマ」という病原菌が原因で発症する進行型の性感染症で、第三期では全身の炎症や臓器などに腫瘍ができることがあります。さらに進行すると麻痺や動脈瘤など危険性の高い感染症ですので注意が必要です。

近年、日本での梅毒の患者数が急増していますので、不特定多数との性交渉を避け、避妊し感染を出来る限り防ぐことが大切です。

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